3月の会~7年周期説について~
今日は子安美知子さんの『私とシュタイナー教育』という書籍から一部抜粋して、皆でシュタイナー教育の7年周期説について学んでいきました。
これはアントロポゾフィー(人智学)において、またシュタイナー教育を実践していく上で基本となる考え方だと思っています。
0歳~7歳は身体(意志の力)の成長、8歳~14歳が心(感情)の成長、15歳~21歳が知性(思考する力)の成長と順番に成長し、およそ21歳で自立するという考え方で、この順番は絶対に変わらないというのがシュタイナー教育の特徴です。
身体と心と知性は同時に比例して成長するのではなく、成長の時期は順番にやってくる。そして最初に成長したものが、その次に成長するものの土台になっている。だから、幼児期に知識を詰め込む教育(早期教育や知育と言われるもの)を行った後に、やはり身体も鍛えようと思春期になってからたくさん運動させても、強い意志をもって行動する力は育たないのです。(シュタイナーの論理によれば…)
この会のメンバーは皆、2歳~小学生くらいまでの幼な子を持つ母親です。
よって0歳~7歳期の子の話が中心になります。
この時期は生命体(エーテル体)に呼応する自然界のもの(木や天然繊維、食べ物なら添加物や化学調味料の入っていない食事)を身近に置いて、できるだけ身体を使うこと、手先を使うこと、生活のリズムを整えることが良いとされています。
また私たち大人は模倣される存在として、行為であるべき姿を見せていく必要があります。言葉や感情に訴えかけても子どもには通じないのです。まだ複雑な感情は理解できないし、知性はないのですから。ですから言葉は具体的な指示のみに留め、道徳的な教えも必要ありません。むしろ大人自身が、自らの考え方、心の持ち方、行動の仕方であるべき姿を見せていくことが何よりの”しつけ”となります。この時期の子どもは模倣することによって様々なことを覚えていきます。
これが難しいんだけどね。
常に私はどうありたいのか、我が子にどのような姿を見せたいのかを問い続ける毎日。
「身体の健全な成長が第一で、しつけを事細かく言ってもまだ聞くのは無理だと分かってるが、幼いうちにしっかり躾けないいけないという思いもあって、つい口うるさく言って後で後悔する。実践は難しい。」という感想もありました。
私もまだまだ勉強中。
ただ、私自身が自分に軸を持って子供と向き合うと子供が変わるというのは経験しています。私が真剣に生きて、覚悟をもって語っている言葉は子供に伝わるのです。
して良いかダメか、私が軸を持って知性と心を働かせて語る時、それは短い言葉でも子供は敏感に察知します。
それは何度も経験しているのです。
だから私は真剣に生きるのです。
シュタイナー教育をきっかけに、皆で家事や育児の愚痴ではなく、子供との向き合い方、母親の在り方について語り合える場はとても貴重でありがたいです。
今日の手仕事は、皆に拾い集めてきてもらった木の枝と草木染の毛糸でゴッズアイを作りました。
皆、試行錯誤しながら夢中で巻いていました(笑)
ぐるぐる巻きながら算数の話になり「シュタイナー学校の掛け算の授業は、自らの手仕事で美しい模様を作り出し、その美しさの秘密が算数で紐解かれていく。そんな授業らしいよ。」という話が出ました。
羨ましい…私が受けたかったそんな授業。
手を動かして、心が美しいと感じ、その秘密を知りたいと知性が働き始める。
身体と心と知性がつながっていて素晴らしいなあ。
そうそう、今日は子供たちが3人。
たまに一緒に手仕事もしながら、それぞれに遊んだり喧嘩したり(笑)
今日も賑やかで穏やかな時間でした。
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